若草寮からのお知らせ
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2025.04.25
求人情報
転職者の声
若草寮には、以前は他の仕事に就いていたけれど、児童養護施設に興味を持って「ここで働きたい!」と思って転職し、児童支援員(児童指導員)として活躍している職員が多くいます。転職者の方がどんな経緯で若草寮で働くようになったのか、3名の方にインタビューをしてまとめました。まだ児童養護施設に携わりがなく、実習等の経験がなくイメージが持てない方にも、実際に働く職員の声を知って頂けたらと思います。
Mkさん(2019年10月入職)
Nさん(2022年4月入職)
Aさん(2023年1月入職)
Q1.入職前の経歴を教えてください。
Mk)スポーツ用品のショップ、インストラクター等、スポーツに関わる仕事をしていました。
N)大学では小学校の教員になるつもりで教育学を学んでいました。在学中に保育園のアルバイトをしたことから保育士資格を取り、保育士として働いていました。
A)アパレルで接客・販売業務をしていました。
Q2.転職を考えた/決意したきっかけはなんでしたか。
Mk)元々興味があった仕事でしたが、就職を希望していた当時は児童養護施設で働くには年齢制限がある施設もあり、一度は諦めました。10年越しにダメ元で探したら年齢制限がない施設もあったので転職活動をして採用されました。
N)保育士として働きながら、幼児期という子どもがぐんぐん成長する時期に関わることの面白さを感じていました。ただ、卒園という区切りがあり、もう少し長い期間子どもの育ちを見守りたい、また保護者と積極的に関わりたいという気持ちから転職を考えるようになりました。
A)やりがいはありましたが、定年までその会社にいるイメージは持てませんでした。
Q3.この仕事を選んだ理由を教えてください。
Mk)チームスポーツをする中で、負けず嫌い、挫ける、粘り強い、自分に矢印が向かない、試合に出れないのに誰かの為に頑張れる、など色々な性格の人と出会いました。その人間性は切羽詰まった時に必ずグラウンドに出てくるので、練習だけでなく人間性が出る生活環境も大事だなと考え始めて生活支援に興味を持ちました。
N)家族とはとても近い存在ですが、だからこそ難しい関係性だと感じています。児童養護施設はさまざまな理由から家族と一緒に暮らすことが難しい子どもたちが生活しています。子どもたちには施設での生活を通して、大切にされる経験を重ね、いろんな人がいて、多様な生き方があること、そして自分の生を肯定的に受け止める力を育んでほしいと思っています。
A)子どもに関わる仕事がしたいと漠然と思い始め、でも自分に何ができるのか、どんな仕事があるのかネットサーフィンを続けた結果、支援員の仕事がピンときました。若草寮で働きながら保育士資格も取得しました。
Q4.若草寮を選んだ理由を教えてください。
Mk)ハローワークで東京の児童養護施設の求人票が2件ヒットし、なんとなく指さした方が若草寮でした。
実際に見学に行き、施設長が施設の説明や案内をしてくれて、働いている職員を見たり、一次面接や二次面接の面接官、若草で働く人に会う度に「自分は絶対にここで働く!」という気持ちが強くなりました。
N)ホームページ、説明会、面接を通して、大変な状況でも前向きに、楽しむ力があること、飾り気のないところ、職員を大切にしているところ、職員が職場に誇りを持っている様子が印象的でした。
A)見学をした時の施設の雰囲気と、施設長の印象。いい意味でゆるいというか、自由な感じがしました。
Q5.入職に至るまでの転職活動の手段、情報収集方法を教えてください。
Mk)別の児童養護施設で働いている知り合いが数名おり、話を聞きました。施設見学が決まってからホームページを見て、アクセスや理念などを確認しました。
N)社会的養護総合情報サイト「チャボナビ」を使いました。サイトに載っている施設のホームページを見て気になった施設の説明会に参加をし、若草に出会いました。
A)ネット検索し、チャボナビを発見。ちょうどNPO法人チャイボラ代表の大山さんがクラウドファンディングをされていて目に留まりやすかったです。そこからチャボナビに登録し、自分の住んでいる所から通える東京都内の児童養護施設をネットで調べ、ホームページを見て惹かれたところに連絡をして説明会や見学会に参加させてもらいました。
Q6.不安に感じたことがあれば教えて下さい。
Mk)知り合いから話を聞いていたので、仕事に対して特に不安はなかったです。
N)児童養護施設に関わりがなかったため、働き方のイメージが持ちにくかったです。
ホームページの写真を見て生活や業務内容のイメージを膨らませていました。また、大人数の料理を作ることは初めての経験だったのでドキドキしました。
A)異業種に飛び込むことへの不安はなかったですが、一人での宿直デビューは不安でした。宿直の日の夜、一人勤務になる前に翌朝のシミュレーションや準備を先輩職員が一緒にしてくれたので助かりました。
普段の勤務から厳しくされたことがなかったのも印象的で、ありがたかったです。
Q7.実際に働いてみて感じたギャップはありましたか。
Mk)帰れずに3日間泊まり続けることもあったなどと知り合いから聞いていたので、色々覚悟して入職しましたが、希望通りの休みが取れて、帰れないこともなく、聞いていた話と違いました。
働きたい私としては、「有休や夏季、冬季の休暇は要りません」と言ってるんですけど、有休も夏季、冬季の休みもしっかり入れてくれて、そこだけ意見を聞いてもらえません笑。
N)生活の場だと理解するのに時間がかかりました。子どもたちがお茶入れてと頼んできたり、自分で注文した通販の支払いを渋ったり、自分でできることを頼む姿に複雑な思いを抱きました。しかし授業参観などで見せる格好いい姿に、外で頑張る力があることに気付かされました。私も家では力を抜いて過ごしています。そのため、今では外に向かうためのエネルギーを溜めているのだと思うようになりました。
A)こんなに子どもが構ってほしいと思っていると思っていなかったです。
そして獲得することが難しいこと(愛着の形成や経験の未熟さ)があることを知りました。
Q8.この仕事の苦労ややりがいについて教えてください。
Mk)大人になると自分自身の成長が感じられなくなることがあります。でも、ここでは、子どもと接することで考えさせられ、学ばされる。自分の常識が崩れて、さらに広がる。毎日同じ繰り返しがなくて、子どもの成長と共に自分の成長も感じられる仕事。やっぱり自分が成長するからこそやりがいは感じられるのかなと思います。
N)子どもとの距離感、そして自分の生活を保つことに苦労しました。今までの人生で暴言を吐かれたり、拒絶されることがほとんどなかったため、子どもたちからの言葉や態度に傷つくことがありました。その言葉や態度は彼らが受けてきたことの再現と言われても受け止めきれませんでした。ただ、辞めずに居続けたことで、子どもたちとの関係性は少しづつ変わっていっています。時が解決してくれたこと、生活という場を私が理解し始めたこと、子どもたちが私という存在に慣れてきたこと、周りの職員の支えがあり、変わってきたのかなと思います。「あの時〜だったよね。」と子どもたちが心情を話してくれることがあります。その当時こちらが気が付かなかった思いや、その子の新たな面を知ることは、続けたからこそだと思います。今後も子どもたちは逞しく成長するでしょう。そんなふうに成長する姿を見守ることを楽しみにしたいです。
A)苦労は支援が必ずしも実を結ぶわけではないこと。あとは、宿直明けでの会議や児童相談所等に出向かなくてはいけない時があることです。
やりがいは月並みですが、やはり子どもの成長を近くで見られることです。
Q9.これまでの経験が活かされたエピソードがあれば教えてください。
Mk)ない!今までがどうかなどは気にせず、今を一生懸命頑張ってます!
そんな私でも働けているので、児童養護施設での実習などを経験したことがない人でも、やりたいと思えばできます!…と思います笑。
N)一般的な子どもの発達段階を理解することで、目の前の子どもたちの課題の理解が進むことがあります。また、子どもたちと関わる中で育った家庭、自分の価値観を振り返る機会が多々あります。
A)前職でたくさんのお客様と接してきたことで、相手がどういう人かを見る力、観察力や分析力がつきました。それが今の仕事にも繋がっているように思います。
Q10.児童養護施設への就職を考えている方へメッセージをお願いします。
Mk)勇気が出ないそこのあなた!いつでもウェルカム!
N)私は数年前まで児童養護施設で働いている姿を自分で想像していませんでした。以前は児童養護施設で働くことを構えていたところがありましたが、最近は少し考えが変わりました。よく生きたいと思っている子どもたちがいること、関わる大人たちが子どもの成長を願っていることは家庭と変わらないです。日常の営みが行われています。もし、働いてみたいと思ったら一歩踏み込んでみてください。
A)ここまで間近に子どもと関わる仕事はないと思います。その分、やりがいや難しさ、楽しさがあると思います。
就職をお考えの方は、施設見学会や個別での見学も受け付けておりますので、まずは一度施設を見学にいらしてください。
求人の詳細については、募集要項ページをご覧ください。
下記記事もご参考になればと思います。
・「児童養護施設 仕事内容①」~児童支援員編~
・児童養護施設の求人情報をお探しの方へ
・児童養護施設で働くためにはどんな資格が必要?
・若草寮ってどんな職場?
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