児童養護施設 若草寮

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2024.09.20

求人情報

育児休業を利用した職員の声

不定期にはなりますが、産後休暇、育児休暇を取得した職員の話を聞いていきたいと思います。女性の育児休暇だけでなく、男性も育児休暇を利用しやすくなってきています。

第1弾の今回は、女性職員1名、男性職員2名ずつに休暇に入る前の働き方と復帰後の働き方の違いなどを聞きました。

Aさん(女性/2018年入職/児童指導員)

産休育休期間:1年3ヶ月(2023年2月出産予定で12月末から産休取得、出産後の子どもが1歳を迎えた2024年の4月に保育園へ入園できたタイミングで復帰)

産休は出産予定日の6週間前から取得が可能ですが、出来る限り働き続けたいという思いと、体調や精神的な余裕もあった為、出産予定の4週間前に休みに入らせてもらいました。

産休に入ったのはクリスマスの翌日です。日々学校や業務で忙しいはずのみんながクリスマス会のときにメッセージカードなど贈り物を用意してくれて出産応援をして貰いました。職員の働きかけにより子どもたちも誰かの門出を祝うこと応援するなとの温かみを知っていくんだろうなと感じたエピソードでした。

産休育休の仕組みはネットなどで手軽に入手できますが、職場への申請方法や実際の取り方、発信のタイミングなども色々悩みました。職場への妊娠報告は、安定期に入ってからするのが一般的なようですが、安定期に入るまでの期間もみなさんに助けて貰いたいと思い、早めに報告をしました。グループのお泊まり行事は欠席、自転車での移動が必要になる日常の買い出しを代わって貰うなどこれまで通りにやれない仕事も増えました。産休自体は入りたいと思った日からとれました。手続き的にも気持ち的にも取りにくさはありませんでしたが、それまでに業務を引き継ぐという部分でやりきれず、迷惑をかけたと思います。

職場からは体調への気遣いや復帰後のイメージ、書類提出についてなど時々連絡を貰いました。家では、泣く以外の意思表現が出来ない赤ちゃんとほとんどの時間2人きりで過ごしていたこともあり、事務的な連絡ですら声を聞ける嬉しさを感じていました。出産してからは家族に助けられながらも復帰に向けた準備をしました。今頃職場の子は夕飯だな。とか今日はあの子の卒業式かなど忘れたことはありませんでした。家族や友人たちにも沢山我が子を会わせて、自分自身も人と関わる時間を増やしていきました。睡眠時間や食事のリズムが掴めた頃に、職場へ子どもを連れて行きました。沢山の職員へ抱っこをしてもらったり体調を気遣ってもらったり、いつ来ても良い職場だなと感じました。嬉しいことに子どもたちは大歓迎してくれました。初めての赤ちゃんとのふれあい。積極的にいじくり回す子、泣かないかな?と緊張しながらも抱っこをしたり、歯がないことに驚いたりと皆の反応にも新しい発見がありました。進学や誕生日、色々な変化があり、みんなが沢山報告をしてくれてとても誇らしく思いました。

そして実際に復帰の形が決まったのは復帰をする1、2ヶ月前でした。基本10:00-17:00の勤務でスタート。年度の途中で抜け、年度のスタートから入ることで、年度始めにグループの方針を決めていく段階には居られなかったので、そういう部分でも任せきりな状態で戻ることや休みに入る前と同じグループに戻れることはとても有り難かったですが、休んでいた期間の情報の遅れを取り戻せるのかなどは不安でした。やはりここでも勤務作成者やグループ職員の柔軟さにはかなり助けられました。

復帰して6ヶ月が経ちましたが、まず復帰してから感じたのが子どもたちの成長です。赤ちゃんとの生活のギャップもあると思いますが、言葉でのやりとりが出来ることへの喜びはとにかく大きく、さらには精神的な落ち着きや成長も感じ感動すらしました。子どもから「そんなことでお礼を言われるってどういう世界観?」なんてことも言われますが、これからも凄いと思うことを素直に伝えていきたいです。子どもたちの良さや伸びたことろを支えてきたチームのみんなの力にも感動しますし、そんな気持ちを共有していきたいです。

大変なこととしては、行きも帰りも満員電車なこと、子どもが貰ってきた風邪を貰ってしまう頻度が高いこと。こんなにもか!というくらい体調を崩してきます。正直そこがしんどいです。現場にいる方はイメージが付きやすいと思いますが17:00退勤という絶妙な時間に上がらせて貰うというのも、チームや子どもの気遣いあって実現していることだと思います。時間の制限があることで、復帰前には出来ていた子どもの通院や外出付き添い、子どもの帰宅後から就寝までの落ち着いた時間にだからこそ出来る大事な話など、出来ないこともあり悔しい気持ちもありますが、そこにもチームや職場全体の協力があり成り立っていると思います。職場に居る時間と我が子と一緒にいられる時間を計算してしまうと、我が子には寂しい思いをさせていることを痛感しますが、その分もらえた休みの日には全力で我が子と向き合えていると思います。また、仕事場や家で子ども中心の生活をしていることで、規則正しい時間に食事を摂れていたり子どもたちから元気なエネルギーを貰って自然と元気に過ごせることが、この生活を成り立たせているのではないかなと思います。

Bさん(男性/2016年入職/ファミリーソーシャルワーカー)

育休期間:2023年5月に4週間産後パパ育休を利用

子どもが出来たら育児休暇は利用したいと考えていました。産後パパ育休については当時知らなかったため、施設で話をした時に制度を知り、すぐに利用しようと思いました。育休に入る前、出産日より数日前から有給を活用し、いつでも病院へ行けるよう休みをもらっていました。そこは施設の理解があってこそだと感じています。

産後パパ育休を社会全体でどれだけ利用しているかは分かりませんが、育休の利用のしやすさについては、児童養護施設と言うこともあり、施設の理解がある事も大きいかもしれません。ただ、制度として4週間の育児休暇は短いと感じたのが率直な意見です。産後4週間はあっという間で、むしろその後少しずつ大きくなってきてからも大変です。育児をしながらも家事をしなければいけないですし、育児休暇は「休暇」とは言いますが、実際心身ともにストレスも感じながら、大変な面もありながらも奮闘しています。仕事復帰してからの大変さも感じました。まとまった睡眠をとれるようになったのは生後6か月くらいになってからだったため、それまでは体力的にしんどい時期もありました。

また、職場に復帰してからも仕事と育児の両立の大変さは感じています。急な子どもの体調不良で休暇をもらったり、家庭の状況に合わせて勤務を調整してもらったり、育児をしながら働く上では、とても働きやすい環境だと感じています。

Bさん(男性/2013年入職/児童指導員)

育休期間:2024年1月末から4週間産後パパ育休を利用

今年の1月末から4週間、産後パパ育休制度を利用しました。育休を取得する前は、育児に対して不安がありました。特に、初めての育児ということもあり、赤ちゃんのお世話がどれほど大変なのか、また、自分がうまく対応できるのか、といった心配が頭をよぎっていました。しかし、実際に育休を取ってみると、その不安はすぐに消え、育児の楽しさや喜びに満たされる毎日が始まりました。

育休を取ることで、職場の理解とサポートのありがたさを改めて実感しました。約1ヶ月近く休みを取ることは、私の所属するグループへの負担や影響を考えると、正直なところ少し迷いもありました。しかし、同僚や上司が快く送り出してくれたおかげで、安心して育休を取ることができました。そのおかげで、家族と一緒に大切な時間を過ごすことができ、育児に専念できたことは、私にとって非常に貴重な経験となりました。

育休期間が終わった後も、職場の温かいサポートを受けながら、スムーズに職場に復帰することができました。福祉施設での仕事は、一般的な職場に比べて不規則な働き方が多く、職員間の連携や助け合いが非常に重要です。そのため、育休を取ることが難しい環境では有りますが、若草寮だからここまで手厚くサポートし、カバーしていただけたのだと思っています。

育休を通じて、家族の大切さや育児の喜びを深く実感することができました。特に、子どもの成長を間近で見守ることができた時間は、私にとってかけがえのない宝物です。これからも、妻と協力しながら、子どもの成長をしっかりと見守り、家族として一緒に歩んでいきたいと思います。

最後に

これまでたくさんの施設内の子どもや、保護者と関わってきましたが、自分自身が親になってみて、改めて子育ての大変さがわかりました。先ほども述べましたが、父母がいても仕事があったりで大変な中、ひとり親家庭は仕事をしながら育児をしたりと大変だと思います。自分自身の子どもの成長を感じていますが、施設内の子どもたちの成長も感じることが出来るのは、この仕事の強みかと思います。これまでの仕事での経験や、育児の経験を活かし、子どもや家族の支援を考えていきたいと思います。

 

職員インタビューの記事もございますので、こちらのインタビューもぜひ下記のリンクからご確認ください!

https://wakakusaryo.or.jp/recruit/interview/

 

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